一時期、たしかフォトショップでスライス(一枚の画像を裁断してレイアウトをHTML化すること)を覚えた頃、自分のサイトをへたうまな字まですべて手書きのビットマップで作ろうかとあほなことを考えたことがある。結局、思うままに行かなくてラフ画を背景に載せるにとどまったのだが…まあ、他サイトで(おバカな意味)で凄いセンスのをみてしまったので、これは実行しなくて正解だったな、と遠い目で今思い出しました。
で、なんでこんな話するかというと、職場でふとおもいかえすことがあったからである。
久しぶりの職場ネタ(しかも取り扱い注意)のうえ、ちょっと長くなるので気合を推奨します。
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先日、書類のとりまとめを社員さんとやりました。
いろんなところから来る決算のデータを自分のところに取りまとめ、計算ミスや記入ミスをチェックした後もっと上の本社の方へ送るというものです。
しかし、オフィスにOA機器、それもエクセルやワード(一昔前なら一太郎やロータスでしょうが…これがある時点で公的機関だなあとしみじみ)が当たり前の現在というのに、田舎の方ではまだよぼよぼの職員1人というところもあるので返ってくる書類も年度末の資金データですら手書きというところが案外多いんです。表計算作成がデフォルトの私には新鮮…というか電卓で演算という時点で気が遠くなる。
それで、実際こういうバラエティにとんだ書類を処理していたら、ある職員さんがふと、
「なんだか、パソコンで書いた文章って見ているだけでキレイそうだから、大丈夫だとつい思っちゃうんだよね」
「なんで?」
「手書きというのは、筆跡とか筆圧とかで案外、注意すべきかどうかなんとなくわかるんだけど、パソコンだとインクの上にきれいに書いてあるだけだろ?だもんで、結構エクセルで書いてからのほうが、間際になってから間違いに気づいて大慌てすることが多くなって」
「わかるなあ。私も印刷した時点でもう完成だと思っちゃうもん」
「昔はさあ、一字間違えたら書類書き直しだったから、ミスする前に何となく気合が入っちゃって…いや違うな緊張感かな?とにかく、きれいに書こうと必死だったからそんなにミスを気にすることは無かったんだけど…」
「今は?」
「なんだろうな…簡単に書類はできるようにはなったけど、その分ミスを犯していないか神経質になってしまったかなあ…」
「そんなもんなんですかね?」
と、ちょくちょくたばこ休憩に行きながら話していた。
口では「そんなもんかな」と疑問形で答えていた私も、言われてみれば思い当たる節がある。
学生時代のときレポート作成のためワープロを買ったときのことである。画面につらつらと表示される文章の羅列。とんとんキーボードを叩けば簡単にはじき出せる快楽にはまってしまい、ついには簡単な小説まで書くようになった。ちなみにこの快感は今この文章をかいているときもあって、これがあるからウェブ日記はやめられないといいきってもいいくらいの楽しさである。
しかし、レポートを書き上げてさあ提出だ!とそのとき、あるとき恐ろしいほどの入力ミスに気分が落ち込んだ。理由は、先ほども言ったが口でしゃべるように書いていくものだから、結果細かいミスに気づかないというものである。
しかも、私には根本的に学習能力が無いので、この勢いでミスってものを現在に至るまでしょっちゅう繰り返し、そのたびに落ち込んで…という悪循環を繰り返している。
そのたびに、あたしってなんて集中力が無いんだろう!と自己嫌悪。これは本当のことなので否定はしないけどね。
しかし、確かに簡単に出来てしかも出来が一見キレイだと、それで満足してしまうわな。そして、満足しているものに対してさらに観察するような面倒くさいことはやりたくない。無駄なことにはエネルギー使いたくないから。その、甘さがミスを誘発するわけなのだが、しかし、この作業かなり疲れる。一時期やっていたプログラムのデバッグをこの作業に重ね合わせるくらいの気の使いようだ。でもここまでしっかりやらないと後で本社からミスを指摘されて、監督責任としてうちら支社の人間が怒られてしまう。
ちょっと、猜疑心を強くしないと安心して書類が送れない…正直、家に帰ると寝るくらい疲れる。
最近はメッセ(もともとあんまりやんないけど)どころかメールの付き合いすら面倒くさくなってきているのはなんとなく書いてある文章が本当に書いてあるのか、社交辞令に過ぎないのではないか…みたいに無駄に神経をつかうので、文字だけでのディスカッションでないコミュニケーションの交流に疲れているのもあるのかもしれないですね。
そういえば、自分のメールって、あんまり友達言葉とか使っていないことに苦笑気味。もしかして、心許していないかもしれない。知人の掲示板でネタかますのが平気なのは、「ワラタ」以上の反応を欲しがっていないせいもあるかも。
キレイすぎるものには、なんか大きな穴がありそうで、正直怖いです。