千年物語異説ーかぐやと酒天童子
これも青き星の挿話の一節なり…
時は平安の時。場所は京の果てなり。
翁、竹より生まれし女の子を見つけたり。
翁の役職からその名をかぐやと名づけんとする。
彼女は、天から失われし、彦星を探さんと天から降りた天女の一族、織姫なり。
しかし、彦星は東の地で荒ぶる盗賊として大地を荒さんとす。
その盗賊の名は遠く、かぐやのいる京にまでとどかんとす。
あらゆる酒に通じ酒豪であることから、酒天童子の名をいただかんとす。
ところでそのかぐや、織姫の姿をしているため京でも有名な美女といわれ、様々な男が彼女の下を訪れんとする。
時の権力者、後白河上皇もその姿を見ようとあらゆる手を使わんとする。
が、かぐやは酒天童子を探さんと天の術を使い、様々な手段を使う。
その一節はのちの「竹取物語」に男にねだる珍品として残らんとす。
一方、酒天童子は彼女の声を聞かんと、ついに大江山に住処をかまえんとする。
彼の存在を知った、かぐや、道に迷ったふりをしてついに酒天童子とめぐり合わんとする。
が、かぐやを付け狙っていた、帝の一群が酒天童子の下に集まらんとする。
酒天童子、たった一人で彼等に応戦する。
その姿はまるで古典のヤマトタケルかスサノオの如く鬼神のごとく暴れよう。
一晩にして10万の軍を倒さんとする。
しかし、帝は一計を計る。
酒天童子に屈服したふりをして、彼の酒に毒を盛らんとする。
が、さきにかぐやが飲んだため、その毒が彼女に回らんとする。
天に帰らんとするかぐや。その身体はもう虫の息である。
酒天童子、一足飛びに帝のところに行かんとする。
帝、「ほしかったのは彼女だけだ。お前を殺すために酒に毒をもった」と答えん。
酒天童子、解毒剤を貰った後、無言で後白河上皇を一刀両断にせん。
しかし、帰りしとき、かぐやの息は尽き果てんとする。
慟哭する酒天童子。かぐやその泣いている頬をさすりながら答えん。
「泣く事はありません。貴方と私とは千年の時をもってめぐり合う運命。
たとえ今は結ばれぬ運命であっても、千年の後、まためぐりあうでしょう。
星の理にくらべれば、この肉体など塵のようなもの。一瞬の眠りのようなものです。
だから、泣かないで、永遠の運命の相手よ…」
この言葉を述べた後、かぐやは天女となり下弦の月に帰らんとする。
その後、真に酒天童子の姿を見たものは知らず、鬼の伝説のみが残らんとする…

nagisanの記録


